7月26日、青空の広がる中で『小笠原神社例大祭』が行われました。
神事~神輿宮出し
降り注ぐ太陽とメジロやヒヨドリの鳴き声に包まれる朝の9時。 急な坂と階段を上がった先にある小さな社殿にて、神事が行われます。
お祓いを受けたあと、魂と気合を入れたお神輿を扇浦まで下ろします。
お神輿をみんなで装飾
小笠原神社のお神輿は、朝採りの生花を参加者全員で飾り立てるのが特徴であり魅力のひとつ。
大人も子供も一緒になって、島のあちこちから集められた花で神輿を飾り上げます。
バターカップ(アリアケカズラ)の首飾りをまとった鳳凰が鎮座する大人神輿。
小笠原神社キャラクター(!?)カヌーを漕ぐ『貞頼くん』を乗せた子供神輿。
先ずは大人神輿から出発、扇浦分譲地への坂を上がり、住宅街を練り歩きます。
小笠原イチ美味しい亀煮でお昼休憩
扇浦に戻り、『島でいちばん美味しい』と絶賛される『亀煮』とお赤飯を囲んでのお昼休憩。
『亀煮』を焚いてくれるのは、毎年恒例・ともさんととおるさんです。
この煮込みで使われるカメは、5月に要会スタッフが集まり、お祓いをしていただいてから自分たちの手で解体しています。
カメを食べることに関してはいろいろな意見がありますが、定期船などなかった時代から続く伝統料理であり、たんぱく質と動物性の良質な油を摂取することのできる、島人にとっては大切な料理なのです。
この食文化とカメの伝統漁を継承していくことも、大切なことだと私たちは思っています。
アオウミガメの放流会
カメを食した後は、『小笠原海洋センター』の協力を得て、アオウミガメの放流会が行われます。
産まれ、巣立った浜へ帰ってくると言われているウミガメ。
亀煮をありがたくいただき、子ガメの成長を祈りながら放流。
私たちは、その命の循環の中で食べさせていただいているわけです。『いただきます』という言葉が、心に響くひとときですね。
子供神輿巡業開始
お昼ごはんの後は、いよいよ子供神輿も巡業を開始します。
小笠原神社例大祭クライマックス・神輿と共に海へ
小笠原神社例大祭、別名・貞頼神社祭りのクライマックスは、扇浦の海の中まで巡業するところです。
先ずは、このお祭りやカヌーレースの細かい作業を裏で支えるレディースが担ぎ、女神輿で海へと入ります。
勢いを増した担ぎ手たちは、足の届かない深場までも入っていきます。
・・・足が届かなくなると、お神輿に乗りあがる人も(笑)
神輿を担ぐというよりも、みんなが神輿につかまって、海へ浮かんだ状態に・・・
もう、自分たちでは浜へ戻れません(笑)
このお神輿をみんなで浜へと引っ張り上げる様子も、このお祭りのほほえましいところでもあります。
浜から神輿へとみんなで手を繋いで、綱引きのように浜へと引っ張りもどすのです。
これを何度も繰り返します(笑)
なんとも言えない高揚感に包まれ、参加者全員がとびきりの笑顔に!
子どものように笑い転げながら同じように笑い転げるみなさんをみていると、しあわせな気持ちでいっぱいになります。
いいお祭りですね♪**
小笠原神社の参道を彩る最終夜
島の方々にはほとんど知られていないと思いますが、例大祭の1週間ほど前から、神社の参道は提灯で彩られています。
今夜はその最終夜。
お祭りを無事に終えることができたこと、たくさんの方が参加してくれたこと、いただいた奉納などに感謝しながら、貞頼さんの前でお祭り最後の乾杯をしました。
小笠原神社例大祭にご協力・御協賛・御奉納いただいたみなさま、今年もありがとうございました!
今後ともよろしくお願いいたします。
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